笑いにはどんな効果があるの?全身に良い影響をもたらしてくれる笑いの大切さ【いこい通信No.15】
いこい通信No.13では「笑い」についてお伝えしました。
今回はそれについて、もう少し詳しくお話をしていこうと思います。
笑いの効果は絶大
笑いの効果を見てみましょう。
腹を抱えて大笑いすると、手足をばたつかせ、涙が出たり、全身が大きく動きます。
大笑いの後にお腹が痛くなることがありますが、それは激しい腹筋運動のためです。「100回の大笑いは、10分間ボートを漕いだのと同じくらい、心臓への運動効果がある」との報告もあります。
同時に、肺の働きも活発になります。横隔膜が上下に大きく動き、呼吸がとても深くなります。
肺の中の汚れた熱い空気を吐き出し、外の新鮮な冷たい空気を吸い込むことで、体や脳に十分酸素がいきわたり、体のうつ熱が改善します。
笑いは全身に影響する
横隔膜の上下運動と腹圧の増減の変化は肺だけでなく、すべての内臓を刺激して、その機能を高めます。
胃腸の蠕動運動が盛んになって、血液の流れも良くなります。
また、脳からは痛みを鎮める物質であるエンドルフィンや、喜び幸せをもたらす物質であるドーパミンが放出されます。
心から笑うと、脳内の過剰な興奮がおさまり、適度な快感が走ります。この結果、心身ともにリラックスできるのです。
笑いはストレスを和らげるだけでなく、頭痛や関節の痛み、リウマチなどの痛みを抑える効果もあります。
最も大きな効果
笑いの効果として最も大きなものは、ストレスによって弱まった免疫力を高めることです。
海外では、一時間のコメディービデオ鑑賞後、がん細胞を殺傷する白血球の量が、鑑賞前よりも58%高まったという報告があります。
最後に
笑うことは、体だけでなく心にも良い影響をもたらしてくれます。
検査データの一項目が悪かったから、二項目が悪かったから…と言って、やたらと将来を悲観してしまうと、むしろ自らの大切な免疫力や自然治癒力を低下させてしまいます。
ほがらかに、にこやかに、さらに大きな口を開けて笑うことが、心身にとって最良の薬になることを忘れないでください。
沼井