目次
1.手術しなくても治る!
1-1.現代医学「変形性膝関節症」の悲しい現実
1-2.変形性膝関節の常識はウソ
1-3.骨の変形はなぜ起こるのか
1-4.「変形性膝関節症」は手術をしなくても治る!
2.変形性膝関節症の治療例
手術しなくても治る!
現代医学「変形性膝関節症」の悲しい現実
「膝が痛い」
「正座ができない」
「しっかり伸びない、曲がらない」
「階段の昇り降りがつらい」など
中高年以降の方に多い変形性膝関節症。膝の変形(O脚・X脚)をともなう痛みと腫れ、運動障害があります。
膝が痛くなった患者さんが大学病院の整形外科に受診されたとき、「膝の変形がもっと進行して、手術の適応になったら来てください」と医師から言われたそうです。
膝の痛みで整形外科を受診し、レントゲン写真を撮って、「変形性膝関節症」と診断された場合、最初に飲み薬(痛み止め)や湿布が処方され、それでも良くならなければヒアルロン酸の注射をするというパターンがほとんどです。
しかし、薬も注射も関節の変形を根本的に治療するものではありません。
当たり前のことですが、痛みの原因になっている「変形」そのものを治す治療をしなければ、何年薬を飲み続けても何十本注射を打っても改善するどころか、徐々に悪化していきます。
順天堂大学病院の黒澤医師は
「私は毎週のように、変形性膝関節症で痛みがひどくなった末期の方の人工関節の手術を行っていますが、そういう方のほとんどは、それまでの2~5年で合計50~100本ものヒアルロン酸注射を経験してきた患者さんです」
と述べられていまいます。
同じように、整形外科・田中瑞雄医師も
「今の整形外科の治療といっても、医薬品には決定的な効果がないのが現実だ。それを長期間、投与され続けた末に、手術(人工関節置換術)しか、治療法しか残されていない現状に、変形性膝関節症患者は追い込まれていく運命にあると言うしかない
と正直に述べられています。
膝の変形が少ない初期に発見しても、治せないのが今の病院の現実です。
変形性膝関節の常識はウソ
「変形性膝関節症」という病名は一般にも広く知られていますが、その「原因がわかっていない」ことはあまり知られていません。
そのため、一般に病院や整骨院では「年のせいだ」「体重が重いせいだ」という言葉でごまかされています。
でも、それは明らかにおかしいのです。
なぜなら、年を取っても、太っても、正座をしっかりされて変形性膝関節にならない人はたくさんおられるからです。逆に、30歳代の若い人でも、細い人でも、膝の変形(O脚・X脚)を起こす人もたくさんいます。
また、膝には「正座が悪い」と言われています。
でも、80歳90歳でも「きちんと正座ができる」人たちの膝関節はきれいで丈夫です。逆に「正座をしない・できない」人達に膝の変形が多いのが実状です。
骨の変形はなぜ起こるのか
「水滴が石をも穿(うが)つ」雨垂れのような小さな水滴でも、長い間同じところに落ち続ければ、ついには硬い石をも溶かすように、弱い力であっても長時間繰り返して作用すると、驚くべき結果を生みます。
硬く丈夫だと思われている骨でも、繰り返し偏った弱い力が長時間かかり続けるだけで「骨の変形」という結果になります。膝の変形は、今までのその人の生活史をあらわしています。
「変形性膝関節症」は手術をしなくても治る!
「膝が痛い」場合、膝だけに問題があると思いがちです。
でも、膝は股関節や骨盤、足の動きに連動して動いています。
膝だけに気を取られて、身体の全体の動きを見失うと、変形は治っていきません。「木を見て森を見ず」では、変形性膝関節症は治っていかないのです。
逆に、膝と身体の動きを丁寧に検査し、膝の変形の原因を見つけ出して、今までの日常生活の間違った動きを訂正してあげる。そして、膝の正しい動きを導き出して時間をかければ、再びきれいな膝の形に戻り、痛みも運動障害も改善されます。
変形性膝関節症の治療例
Mさん 60歳代後半
2017年5月8日
お友達が膝の痛みで、整形外科で長年にわたり治療を受けていたにもかかわらず、結局は手術しなければいけなくなった。そうなりたくないのでという事で来院されました。
症状:両膝の痛み、正座ができなくなった。背骨の円背(猫背)と側弯がみられる。
治療:骨盤や股関節、足など調整し、正常な膝の動きを引き出す。
2017年5月27日
症状:膝の痛みが消失し、正座も可動になる。背骨が伸び、円背が軽減。
一般的に、膝の痛みから正座ができなくなると「正座はあきらめる」のが普通ですが、きちんと身体を整え、正常な膝の動きを回復すれば、もとの元気な時のように活動的な動きを取りもどすことができます。