てんかん発作をおこされたお子さんのためにできること【いこい通信No.41】
こんにちは、沼井です。
本日は子どものてんかん発作予防について、当院なりの考えをお伝えしたいと思います。
てんかんとは?

私たちの体には電気(電流)が流れています。脳も例外ではありません。
脳の神経同士は枝分かれしてお互いにつながり、いろいろな電気のルートを(電気コードのように)作っています。そのルートに通常よりも高い電気(電流)が流れると、頭痛や吐き気、意識が遠のく、体の一部あるいは全体がこわばり手足がけいれんするなどの症状が出ます。
これを「てんかん」と言います。中でも18歳くらいまでの患者さんのてんかんを「小児てんかん」と呼びます。
脳は電気と熱が発生しやすい場所
脳は24時間365日働いています。
生命維持に必要な機能はもちろん、運動や思考・感情などの精神をコントロールしたり、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)から得た感覚情報を処理するなど、非常にたくさんの役割を担っているからです。その分、電気(電流)もよく流れています。
とはいえ、ずっと一定の電気(電流)が流れているわけではありません。私たちがリラックスしている時は低い電気(電流)が、緊張している時は高い電気(電流)が流れています。
五感を通して新しい情報(例えば光や音、痛みなど)が脳にたくさん入ってくると、高い電気(電流)が流れます。身近なもので言えば、テレビやパソコン、スマホ、ゲーム機などから発せられる光刺激がその一例です。
また、電子機器を使うと熱が発生するように、脳も電気(電流)が流れると熱が発生します。

脳は熱に弱く、脳の温度が42度を超えると脳の主成分である脂肪がバターのように溶け、脳のタンパク質が目玉焼きの白身のように硬くかたまります。(関連記事:いこい通信No.5)
高熱でなくとも、脳が熱にさらされ続けると、心身すべての機能に変調をきたします。
そのため、てんかん発作とまではいかなくても、常日頃から脳に高い電気(電流)が流れている状態を作ることは好ましいとは言えません。
てんかん発作を起こさないために
てんかん発作は脳の電気(電流)が異常に高くなると起こります。
ということは、お子さんのてんかん発作を防ぐ手段として私たち大人ができることは、①お子さんの脳に余計な電気(電流)を「発生させない」、②脳内の余計な電気(電流)を外に「捨てさせる」ことです。
そのためにできることは大きく5つ。
- テレビやパソコン、スマホ、ゲーム機などをできるだけ見せない。長時間使わせない。
電子機器の画面から発せられる光は莫大です。本などの紙媒体であれば、光を直視するわけではないので大丈夫です。 - 口出しや小言を減らしてみる。
大人からあまりにもいろいろ言われると、お子さんは混乱してしまいます。 - 就寝時は室内をなるべく真っ暗にする。
光の量を減らし、脳をクールダウンさせてあげましょう。 - 氷枕をして寝る。
脳内に発生した熱を取ってあげましょう。 - 水遊びや土遊び、追いかけっこなどで体を動かす。
運動をすることで脳の余分な電気を外に捨てることができます。(アーシング)
(関連記事:いこい通信No.32)
沼井

