画像と症状は必ずしも一致しない【いこい通信No.44】
こんにちは、院長の山田です。
当院には「腰痛」を訴えて来院される方がたくさんおられます。
病院の整形外科でレントゲン、CT、MRIなどの検査をして、やれ坐骨神経痛だの、椎間板ヘルニアだの、腰椎分離症だの、脊柱管狭窄症だのと、今はやりの診断名がつきます。
検査の画像を見せられて、医師から「ここが原因だ」と言われると患者さんも納得します。そして手術を勧められて、手術で原因の部分を取り除いたはずなのに腰痛がまったく良くならない。
そんな話をよく耳にします。
画像と症状は必ずしも一致しない

一昔前までは「腰痛の原因は腰椎の椎間板ヘルニアだ」と言われ、手術がよく行われていました。腰痛の患者さんたちを検査すると、約7割が椎間板ヘルニア持ちだったからです。
しかし、手術をしたのに改善しない例が後を絶ちませんでした。
実は海外の研究では、無症状の人を検査すると約7割に椎間板ヘルニアがあったと報告されています。腰痛のある・なしに関係なく、椎間板ヘルニアを持っている人の割合は大きく変わらなかったのです。
今では「腰椎の椎間板ヘルニアは腰痛の原因ではない」と分かっています。

そして近年、新たに「腰痛の原因」として言われ出したのが「脊柱管狭窄症」です。
しかし、脊柱管狭窄を改善する手術が盛んに行われているものの、2度、3度と手術をしても全然良くならないというお話を患者さんからよくお聞きします。
実際、病院で「椎間板ヘルニアだ」「脊柱管狭窄症だ」「治すには手術しかない」と言われた患者さんたちに理学的検査(徒手による検査)をしてみると、骨盤のほんのわずかなズレや左右の脚長差、背骨の傾きや捻れがあり、それを治すと腰痛がなくなります。
つまり、「脊柱管狭窄症も腰痛の原因ではない」のです。
最後に
検査の「画像」と「症状」は必ずしも一致しないことを、患者さんにも、医療者の方にも知っていただきたいです。
まずは腰痛の患者さんのありのままの姿(姿勢、骨盤の歪み、左右の脚の長さや動きの違いなど)を見てください。画像検査では分からない所に本当の原因があります。
山田

